ラボの概要
このラボでは、AWS SAM と API Gateway を使用してサーバーレスバックエンドをデプロイした後、AWS Amplify を使用してグリッド作成アプリケーションのフロントエンドをデプロイし、Amazon Cognito で認証を行うよう設定します。
AWS Amplify は、スケーラブルで安全なモバイルアプリケーションやウェブアプリケーションを構築するためのツールとサービスをセットで提供する開発プラットフォームです。このラボでは、Amplify を使用して、ユーザーがサーバーレスバックエンドを操作できるようにするウェブアプリケーションであるグリッド作成アプリケーションのフロントエンドをデプロイします。Amplify は、アプリケーションの構築、テスト、デプロイなどのタスクを自動化する、使いやすいツールとサービスを提供することで、デプロイのプロセスを簡素化します。
このラボではユーザーの認証に、ユーザーのサインアップとサインイン、アプリケーションへのアクセスコントロールを簡単に追加することが可能なマネージド認証サービスである Amazon Cognito を使用します。Cognito には、ユーザープール、アイデンティティプール、多要素認証などのいくつかの機能が備わっており、アプリケーションの保護とリソースへのアクセス制御が可能です。
このラボでは、認証と認可に Cognito を使用するように Amplify を設定します。Cognito に、ユーザーアカウントとユーザー属性を保存するユーザープールと、一時的な AWS 認証情報をユーザーに提供するアイデンティティプールを作成します。その後、Amplify と Cognito を統合し、フロントエンドを設定して Cognito ユーザープールを認証に使用します。
このラボの修了時には、Amplify でデプロイしたフロントエンドと、SAM と API Gateway でデプロイしたバックエンドを含む完全なサーバーレスアプリケーションが出来上がります。Amplify を使用してフロントエンドアプリケーションをデプロイする方法と Cognito を認証と認可に使用する方法を理解することができます。
目標
このラボを修了すると、次のことができるようになります。
- AWS Amplify CLI の使用要件をインストールする。
- AWS Amplify を初期化し、プロジェクトをデプロイする。
- Cognito を設定してアプリケーションで認証する。
- 認証を使用するグリッド作成アプリケーションを実行してグリッドイメージを作成する。
技術知識の前提条件
このラボを修了するには、以下の技術的知識が必要です。
- AWS マネジメントコンソールの基本的な操作について理解している。
- AWS Cloud9 コードエディタとターミナルを使用したスクリプトの編集や実行に習熟している。
- Amazon API Gateway、AWS Serverless Application Model (SAM)、AWS Lambda、AWS CloudFormation、AWS Amplify の基本的な知識があり、使い慣れている。
- AWS Amplify などの AWS サービスやサーバーレスコンピューティングの経験があれば望ましいが、必須ではない。
所要時間
このラボの所要時間は 60 分です。
アイコンキー
このラボでは、さまざまな種類の手順と注記への注意を促すため、各種アイコンが使用されています。以下のリストは、各アイコンの目的を説明したものです。
- コマンド: 実行する必要があるコマンドを表す。
- 想定される出力: 出力のサンプルであり、コマンドまたは編集済みファイルの出力を確認するときに使用する。
- 注意: ヒントや重要なガイダンス。
- 検討: あるコンセプトを自分の環境でどのように応用できるかを考えたり、学習中のトピックについて議論したりする時間。