ラボの概要
運営をグローバルに展開している組織では、お客様にビジネス関連の発表や通知を伝える場合、複数の言語を使用することに苦心しています。対象のお客さまは、受け取る通知や言語設定を現地の言語にしたいと思っています。一般的に、組織では複雑なサードパーティー製サービスや人力により、手動で通知を翻訳することになります。この場合、やり取りの遅れや追加の運営費の発生により、収益の減少につながる可能性があります。
このラボでは、重要なイベントの発生時に、カスタマーサポート部門が任意の言語でお客様とやり取りする方法を紹介します。コミュニケーションワークフローでは、複数の AWS Lambda 関数を呼び出す AWS Step Functions を使用してオーケストレーションを行います。このワークフローでは、Amazon Translate を使用して、通知メッセージの入力を異なる言語に翻訳します。翻訳された通知文は、お客様の設定を元に、Amazon Pinpoint を使用して個別のフォーマットに配信します。言語とフォーマットの設定は、Amazon DynamoDB で定義されます。
以下のアーキテクチャ図は、このラボにデプロイ済みのコンポーネントと、デプロイする予定のコンポーネントを示しています。
このラボでは、以下の AWS サービスを使用します。
- Amazon Pinpoint
- Amazon Translate
- AWS Lambda
- Amazon API Gateway
- Amazon Simple Storage Service (Amazon S3)
- AWS Step Functions
- Amazon Simple Queue Service (Amazon SQS)
- Amazon Simple Notification Service (Amazon SNS)
- AWS Cloud9
- AWS Identity and Access Management (IAM)
- AWS Amplify
- Amazon Cognito
- Amazon Comprehend
目標
本ラボを修了すると、次のことができるようになります。
- AWS Serverless Application Model (AWS SAM) を使用して、サーバーレスのバックエンドアプリケーションをデプロイする。
- AWS マネジメントコンソールを使用して Amazon Pinpoint プロジェクトを設定する。
- DynamoDB テーブルのデータを設定する。
- Amplify を使用してフロントエンドアプリケーションをデプロイする。
- UI を使用して通知を投稿し、言語やフォーマットが異なる通知を受信する。
所要時間
このラボの所要時間は約 75 分です。
アイコンキー
このラボでは、ガイドの特定部分への注意を促すため、さまざまなアイコンが使用されています。以下のリストは、各アイコンの目的を説明したものです。
- 実行する必要があるコマンド
- コマンドまたは編集したファイルの出力を確認します。
- ヒントや重要なガイダンス
- 詳細情報を確認できる場所
技術知識の前提条件
このラボを完了するには、AWS マネジメントコンソールの基本的なナビゲーションに関する知識が必要です。また、テキストエディタを使用したスクリプトの編集に慣れている必要があります。