文化財や芸術資源は、博物館や美術館に限らず様々な場所にあります。多くの大学にも芸術資源がありますが、貴重なものとして認識されず、活用されないでいることも少なくありません。あなたの大学ではいかがでしょうか。
このコースでは、慶應義塾大学が保有する文化財「旧ノグチ・ルーム」をケーススタディとして取り上げます。この建築空間はかつては大学が誇る文化財でしたが、いつしか価値が忘れられ、解体と部分的な移設によってオリジナルの姿を失ってしまいました。この経験を皆さんと共有しながら、大学における文化財の可視化と保存、活用の可能性について考えていきます。
なお、本コースは、イサム・ノグチ財団および庭園美術館(NY)および公益財団法人イサム・ノグチ日本財団のご理解とご協力をいただき開講しています。
※このコースは英語版もございます。英語版では海外の学習者との交流をよりお楽しみいただけます。
The English version of this course is available.
このコースは、大学が保有する文化財、歴史的建築物に興味のある方を対象にしています。保存とのバランスを取りながら活用していきたいと考えている皆さんにとって有用なコースです。また、文化財を日常的に扱う学芸員や、歴史的建築物の保存に携わっている方にも、興味を持っていただける内容になっています。慶應義塾大学の「旧ノグチ・ルーム」の利用を検討している方は受講を推奨します。