ラボの概要
Amazon CloudFront は、エッジロケーションの Amazon CloudFront グローバルネットワークを介してユーザーへのコンテンツ配信を高速化するウェブサービスです。このラボでは、Amazon CloudFront を使用してコンテンツの配信を開始する方法を学習します。この際、シンプルな静的ウェブサイトを Amazon S3 に取り込み、Amazon S3 と Amazon CloudFront を統合して、50 以上のエッジロケーションからウェブサイトのコンテンツを配信します。
このラボの大半で重点的に扱っているのは、AWS マネジメントコンソールで Amazon CloudFront ディストリビューションを作成することと、既存のウェブページで Amazon CloudFront を使用するように調整することです。ラボの終了時には、静的ウェブサイトを高速化し、高速かつ信頼できるスケーラブルな方法でユーザーエクスペリエンスを向上させることができます。さあ、始めましょう。
取り上げるトピック
このラボでは、以下の方法のデモンストレーションを行います。
- Amazon CloudFront ウェブディストリビューションを作成および設定する
- Amazon CloudFront のコンテンツを更新および無効化する
- Amazon S3 と Amazon CloudFront 両方のコンテンツをテストする
技術知識の前提条件
このラボを完了するには、AWS マネジメントコンソールと基本的な html に関する知識が必要です。
Amazon CloudFront
Amazon CloudFront は、コンテンツ配信ウェブサービスです。他の Amazon Web Services 製品と統合されており、開発者や企業がコンテンツを簡単にエンドユーザーに配信できるようになります。低レイテンシーと高速なデータ転送を特徴としており、最低利用量の条件はありません。
Amazon CloudFront を使用して、エッジロケーションのグローバルネットワークを利用し、動的コンテンツ、静的コンテンツ、ストリーミングコンテンツ、インタラクティブコンテンツを含むウェブサイト全体を配信できます。コンテンツリクエストは、最寄りのエッジロケーションに自動的にルーティングされるため、可能な限り高いパフォーマンスでコンテンツが配信されます。Amazon CloudFront は、Amazon Simple Storage Service (Amazon S3)、Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2)、Amazon Elastic Load Balancing、Amazon Route 53 など、他の Amazon Web Services と連携するように最適化されています。Amazon CloudFront は、オリジナルのファイルが保存されている AWS 以外のオリジンサーバーともシームレスに連携します。他の Amazon Web Services 製品と同様に、Amazon CloudFront を使用するための長期契約または最低月額料金はありません。コンテンツ配信サービスを通じて実際に配信されたコンテンツの量に対してのみ利用料金が発生します。
Amazon S3
Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) により、開発者と IT チームは、安全で耐久性に優れ、高度にスケーラブルなオブジェクトストレージを利用できます。Amazon S3 では、使いやすいシンプルなウェブサービスインターフェイスが採用されています。サイズにかかわらず、どこからでも、ウェブ経由でデータの保存や取得を行うことができます。Amazon S3 では、使用したストレージの分しか料金は発生しません。最低料金もなく、セットアップコストも不要です。
Amazon S3 は単独でも使用できますし、Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2)、Amazon Elastic Block Store (Amazon EBS)、Amazon Glacier といった AWS の各種サービス、およびサードパーティ製のストレージリポジトリやゲートウェイと組み合わせて使用することもできます。Amazon S3 では、クラウドアプリケーション、コンテンツ配布、バックアップとアーカイブ、災害対策、ビッグデータ分析など、広範なユースケース向けにコスト効率の高いオブジェクトストレージを利用できます。