世界的に見ても比較的平和と言われる我が国において、交通事故は「日常のありふれた中に潜む危険」であり、誰もがみな、いつでも、交通事故の加害者や被害者になる可能性を持っています。
現代社会は、移動や流通などの交通社会が発達したことによる利便性を享受して生活しています。そして、その利便性を放棄することは誰も望まないでしょう。しかし、その裏で交通事故による死亡者数は減少傾向にあるとは言え、毎年50万件以上の交通事故が、そして毎年60万人超の負傷者が発生しています。そこに、交通社会の中で被害に遭われた方やその家族を社会で支えていかなければならない理由があります。
この講座では、医療や福祉の現場で働く専門職の方だけでなく、交通事故被害者の生活支援に当たろうとする全ての方を対象に、社会資源の理解や医学的知識、そして心理的サポートなどの支援に必要となる基礎的な知識を分かり易く、且つ効率的に身に付けるための講座です。