ラボの概要
このラボでは、実際のシナリオに基づいて Amazon Elastic File System (Amazon EFS) ファイルシステムをすばやく作成し、設定する方法を学習します。このラボのシナリオでは、あなたの勤める会社はストレージソリューションとして Amazon EFS を採用しました。実装の一環として、AWS Cloud9 インスタンスにファイルシステムをマウントします。また、Elastic File System を共有アプリケーションパッケージリポジトリとして設定し、AWS Lambda を使用してサーバーレス動画処理ワークフローをテストします。
このラボで使用する AWS のサービスの概要
Amazon Elastic File System (Amazon EFS) は、AWS Cloud Services およびオンプレミスのリソースに使用できる、シンプルかつサーバーレスで、設定不要の伸縮自在なファイルシステムです。アプリケーションを中断せずに、オンデマンドでペタバイト規模にスケールできるように設計されており、ファイルの追加や削除に応じて自動的に拡張または縮小されるため、需要の拡大に応じて容量をプロビジョニングしたり、管理したりする必要がありません。Amazon EFS では、ファイルシステムを迅速かつ簡単に作成して設定できるシンプルなウェブサービスインターフェイスを提供しています。このサービスによってファイルストレージインフラストラクチャ全体が管理されるため、ユーザーはデプロイ、パッチ適用、ファイルシステムの複雑な設定の管理といった煩雑な手順から解放されます。
Amazon EFS は Network File System バージョン 4 (NFSv4.1 と NFSv4.0) プロトコルをサポートしているため、ユーザーは現在使用しているアプリケーションやツールを Amazon EFS とシームレスに連携させることができます。Amazon EC2、Amazon ECS、AWS Lambda などの複数のコンピューティングインスタンスから Amazon EFS ファイルシステムに同時にアクセスできるため、複数のコンピューティングインスタンスまたはサーバーで実行しているワークロードやアプリケーションに共通のデータソースを用意できます。
詳細については、「What is Amazon Elastic File System?」を参照してください。
AWS Lambda は、サーバーをプロビジョニングしたり、管理したりしなくても、コードを実行できるコンピューティングサービスです。Lambda は、可用性の高いコンピューティングインフラストラクチャでコードを実行し、サーバーおよびオペレーティングシステムのメンテナンス、容量のプロビジョニングとオートスケーリング、コードのモニタリングとロギングといったコンピューティングリソースの管理作業をすべて実行します。Lambda を使用すると、ほとんどすべてのタイプのアプリケーションやバックエンドサービスのコードを実行できます。ユーザーは、Lambda によってサポートされている、いずれかの言語でコードを入力するだけでよいのです。
Lambda によって提供されるリソース内で Lambda の標準ランタイム環境を使用してアプリケーションコードを実行できるのであれば、Lambda は多くのアプリケーションシナリオにとって理想のコンピューティングサービスとなります。Lambda 関数は 1 回の呼び出しで最大 15 分実行できるため、Lambda は実行時間の短いイベント駆動型のワークロードに最適です。
詳細については、「AWS Lambda の概要」を参照してください。
取り上げるトピック
このラボを修了すると、次のことができるようになります。
- Amazon EFS ファイルシステムを作成し、設定する。
- ファイルシステムのアクセスポイントを追加し、クライアントのアクセス許可を設定する。
- 永続的ストレージに EFS ファイルシステムを使用するように AWS Lambda 関数を設定する。
- NFS ファイルアクセス用に EFS utils クライアントをインストールし、ファイルシステムを AWS Cloud9 インスタンスにマウントする。
- AWS Lambda と Amazon EFS を使用してサーバーレス動画処理ワークフローをテストする。
技術知識の前提条件
このラボを完了するには、Amazon EFS と AWS Lambda に関する基本的な知識が必要で、AWS マネジメントコンソールの基本的な操作に慣れている必要があります。また、AWS Cloud9 コードエディタを使用してスクリプトを問題なく編集できる必要もあります。
アイコンキー
このラボでは、ガイドの特定部分への注意を促すため、さまざまなアイコンが使用されています。以下のリストは、各アイコンの目的を説明したものです。
- キーボードのアイコンは、コマンドを実行する必要があることを示します。
- クリップボードのアイコンは、提示されている例と比較して、コマンドや編集したファイルの出力を検証できることを示します。
- ノートのアイコンは、重要なヒント、コツ、ガイダンス、アドバイスを示します。
- 特記事項または重要な情報注意を読み忘れても機器やデータが破損することはないものの、特定のステップを再度行う必要が生じる場合があります。
- 丸印の中の "i" のアイコンは、詳細情報が記載されている場所を示します。
- チェックマーク付きの人のアイコンは、知識の確認と学習した内容のテストができることを示します。
- 少し立ち止まって、自分の環境での適用方法を検討したり、学習しているトピックに関して議論したりすることをお勧めします。
所要時間
このラボの所要時間は 60 分です。
シナリオ
あなたの会社では、サーバーレス動画処理アプリケーションを構築しました。アプリケーションの出力を保管する共有コンテンツリポジトリを必要としています。また、アプリケーションに依存するパッケージをこの永続的ストレージに保存する必要もあります。あなたの会社では、ストレージソリューションとして Amazon EFS を採用しました。そして、あなたは EFS を実装し、その実装をテストするように依頼されました。