ラボの概要
このラボでは、Amazon CloudFront を使用して、Apple の HLS (HTTP Live Streaming) プロトコルを用いて接続されたデバイスに動的な (マルチビットレート) ストリーミングを配信します。ストリーミングは、HLS プロトコルをサポートする任意のブラウザでも再生できます。このラボでは Amazon Elastic Transcoder も使用し、ソース動画をCloudFront を使用して配信するマルチビットレートに変換します。
取り上げるトピック
このラボでは以下を取り上げます。
- Amazon Elastic Transcoder を使用して、特定のソースメディアファイルの複数のビットレートバージョンを作成します。
- Amazon CloudFront を使用して、Amazon Elastic Transcoder によって作成された動的 (マルチビットレート) ストリーミングを配信します。
技術知識の前提条件
このラボを修了するには、メディアエンコードの基本と AWS の主要なサービスの知識が必要です。
AWS のその他のサービス
このラボに必要なサービス以外の AWS のサービスは、このラボへのアクセス中は IAM ポリシーによって無効にされています。さらに、このラボで使用されるサービスの機能はラボに必要なものに限定されており、場合によってはラボの設計の観点から意図的にさらに制限されています。このラボガイドで指定されていないサービスを使用したりアクションを実行したりすると、エラーが発生することがあります。
HLS とは
Apple Inc. が HLS プロトコルを開発しました。HTTP Live Streaming では、通常のウェブサーバーを使用して、有線またはワイヤレスネットワークの利用可能な速度に合わせて、ムービーの再生品質を動的に調整できます。これは、異なる品質のストリーミングを作成することによって動作します。各ストリーミングはチャンクに分割され、シーケンシャルにクライアントデバイスにストリーミングされます。クライアント側では、さまざまなビットレートのストリーミングを選択できます。これにより、さまざまなネットワーク速度に適応できるストリーミングセッションを実現できます。
マルチビットレートストリーミングとは
単一のメディアファイルをさまざまなビットデータレートで作成できます。各ストリーミングを使って、利用可能なネットワーク速度に応じて、エンドユーザーのデバイスにさまざまな品質のメディアファイルを提供できます。
Amazon Elastic Transcoder とは
Amazon Elastic Transcoder はクラウドのメディア変換サービスです。これは、デベロッパーまたは企業がメディアファイルのソース形式をスマートフォン、タブレット、PC などのデバイスで再生できるバージョンに変換 (つまり「トランスコード」) するための、スケーラブルで使いやすく、コスト効果に優れたサービスです。
Amazon CloudFront とは
Amazon CloudFront は、コンテンツ配信ウェブサービスです。他のアマゾン ウェブ サービスと統合されており、デベロッパーや事業主は、低レイテンシーと高速なデータ転送速度で、最低利用量の条件もなく、エンドユーザーにコンテンツを配信する簡単な方法が得られます。