ラボの概要
AnyCompany Donuts はドーナツのフランチャイズチェーンを展開する基盤の安定した会社で、最近サーバーのクラウドへの移行をスタートしました。同社はクラウドプロバイダとして AWS を選択しました。AWS 利用の費用を抑えると同時に AWS のベストプラクティスを取り入れる、という課題に取り組んでいます。サーバーのバックアップは、開始時の AMI と障害発生時の日次のスナップショットで行います。最初の構成では、ロードバランサーや Auto Scaling グループは使用していません。コストを抑えるために、システムアドミニストレーション (SA) チームは、外出時や終業時には開発目的で使用している Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) インスタンスを停止するように指示されていました。チームでは、手順を簡単にするために、EC2 インスタンス ID が入力された bash スクリプトをこのプロセスに使用しています。
取り上げるトピック
このラボを修了すると、次のことができるようになります。
- AWS CloudTrail ログを利用して AWS のリソースに対して行われたアクションのトラブルシューティングを行う。
- Amazon EC2 終了保護の変更機能に加え、新たな Amazon EC2 停止保護機能を使用する。
- AWS Eventbridge と Amazon Simple Notification Service (SNS) を組み合わせて使用し、インスタンスの状態が必要を満たしていないときに通知を受け取る。
- AWS でインスタンススケジューラを設定し、スケジューラ-CLI を用いてスケジュールに従った開発用インスタンスの開始や停止を行う。
前提条件
一般的な前提条件:
- Microsoft Windows、Mac OS X、Linux (Ubuntu、SuSE、または Red Hat) のいずれかが搭載されているコンピュータを使用できること。
- Chrome や Firefox などの最新のインターネットブラウザがある
技術的な前提条件:
このラボを進めるには、以下の技術的知識が必要です。
- AWS マネジメント コンソールの基本的なナビゲーションに精通している。
- AWS Cloud9 コードエディタを使用したスクリプトの編集や実行に習熟している。
- 次のサービスの基本を理解しており、扱った経験がある。
- Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2)
- Amazon DynamoDB
- AWS CloudTrail
- Amazon Simple Notification Service (Amazon SNS)
- Amazon EventBridge
アイコンキー
このラボでは、さまざまな種類の手順と注記への注意を促すため、各種アイコンが使用されています。以下のリストは、各アイコンの目的を説明したものです。
- コマンド: 実行する必要があるコマンドです。
- 想定される出力: 出力のサンプルであり、コマンドまたは編集済みファイルの出力を確認するときに使用します。
- 注意: ヒントや重要なガイダンスです。
- 追加情報: 詳細を確認可能。
- 検討: ここでは、少し時間を取ってそのコンセプトをどうすれば自分の環境に応用できるか考えたり、学習中のトピックについて議論したりします。
- セキュリティ: セキュリティのベストプラクティスを取り入れるタイミングです。
- 更新: 新しい情報を表示するためにウェブブラウザのページやリストを更新する必要があることを示します。
所要時間
このラボの所要時間は 60 分です。
シナリオ
SA チームの一員として参加し、いつもと同じようにアクションを実行します。今週は、開発用サーバーを停止するスクリプトを実行してから、SA チームの他のメンバーと昼食することになっています。