私たちは、それぞれの立場で子育て、教育の当事者であり、経験者です。しかし、だからこそ、それぞれの経験則、考えにとらわれ、何が本当に正しいのか、わからなくなるのかもしれません。本講座では、そうした子育て、教育について、子どもの発達についての科学的視点を取り入れ、整理していきます。
子どもたちの将来は我々社会の未来です。子どもたちの問題は社会に直結し、実は社会の問題の多くは、子どもの発達の問題として考えることができます。
この件について、たくさんの科学的研究がなされています。この講座の第1週では、まず子どもの発達について、科学的視点で整理し、子育て、教育が大切にすべきことは何かについて考えます。第2週では、子どもの将来のために必要な『学び』をテーマとして、より良い『学び』とは何か、その『学び』を保障するために、大人は何をすべきかを考えます。さらに第3週では、子どもの問題の中でも昨今、話題になっている『いじめ』を取り上げ、なぜ『いじめ』がなくならないのか、『いじめ』を無くすために何をすべきなのかを考えていきます。
子育て、教育については、誰もが当事者、経験者であるがために、経験則が大切にされたり、情緒的に語られたりすることが多くありましたが、本講座ではそれらを大切にしつつ、科学的な見方を提供します。こうした科学的な見方は、子育て、教育をする上で、基礎となる考え方と言えるでしょう。