人は病気になったりする。障害がもともとあったり、あることになったりする。形がそれぞれ異なり、その姿形その他についての好みもなぜだかいろいろある。人の身体(からだ)が、みな同じだったら、それでみんながずっと同じにできるなら、あるいはいくらでもできるのなら、どうだろう。もしかしたら社会はいらないかもしれない。面倒がなくてよいかもしれないが、しかしそれでは、つまらないかもしれない。様々な身体を生きていく人たちの生の様式・技法を知り、人々のこれからの生き方を構想し、あるべき社会・世界を実現する手立てを示す→「生存学」の営みの一端をお伝えします。