講座内容
大きな世界のありようの中で自分を位置づける思考のことを「世界観」と言いますが,2011年3月の「東日本大震災」はそうした「世界観」が一変するような「出来事」だったように思います。 こうした「世界観」が揺らいでいる現在を乗り越えてゆくために必要なものは何でしょうか。 もう一度,われわれを取り巻く「ものごと」の成り立ちや構造を,偏見を持つことなく,原点に立ち返って考えてみることが不可欠だと思います。 『男と女の文化史』という今回の講座は,人間社会を構成する「男」と「女」への検討を通して,人間とは何か,社会とは何か,歴史とは何か,「世界観」を再構築する際の確かな「材料」の提供を意図したものです。 全四週の講義は,それぞれにスリリングで知的な視点・技術で探究し,従来にない「男と女のドラマ」の再現を目指しました。皆さんの「世界観」構築の際の参考になれば幸いです。 ※本講座は,2018年5月に開講した第1回と同じ内容となり,課題の一部を変更しております。