夜空の星をずっと見上げつづけ、「この先には何があるんだろう?」と不思議におもったことはありませんか?
ふだんの生活からはなれて、ちょっと宇宙について考えてみると、あこがれにも似た感情がわきおこることがあります。「私たちはどこから来て、どこへ向かうのか」というのは、あらゆる学びの中にいつも見え隠れする疑問です。宇宙について考える時、その疑問はさらに深まります。命や宇宙の起源についての謎。宇宙開発は私たちの好奇心が最も刺激される領域の一つではないでしょうか。
この講座では、宇宙開発という視点から、改めてふだんの私たちの生活や身の回りの科学について理解することを目的としています。特に前提知識は必要ありません。受講していく中で、宇宙開発のために様々な科学や知恵が利用されていること、また逆に宇宙開発を通じて科学が進歩している様子も理解してもらえると思います。
講座のナビゲーターには、宇宙飛行士・山崎直子をむかえ、実際に宇宙に行ったエピソードやそこで学んだことをお伝えします。同時に、それぞれのテーマについての専門家による講義を行います。
第1週では、地表からどれだけ離れると宇宙に行ったと言えるのかという疑問からはじまり、宇宙へ行くためのロケット工学の基本を学びます。
第2週では、宇宙開発をそれぞれのプロジェクトだととらえ、どのようにしてそのプロジェクトを成功に導くのかということを身近な例から考えます。
第3週では、宇宙開発に利用されている科学について、材料工学・エネルギー工学・人工知能の分野を紹介します。中学・高校で習う科学が宇宙開発の基礎となっていることを再確認できるでしょう。
第4週では、宇宙開発をすることが社会にとってどのようなメリットがあるのかを学びます。宇宙産業の過去・現在をふりかえり、未来の宇宙産業について考えましょう。
この講座全体を通して、受講者の皆さまには、宇宙開発の全体像を、年齢を問わず学べるようになっています。ぜひ、親子で受講いただき、家族で未来の宇宙開発について語り合うきっかけとしてください。