ラボの概要
サーバーレスは、クラウドのネイティブアーキテクチャです。サーバーについて考慮することなく、ほぼすべてのタイプのアプリケーションまたはバックエンドサービスのためのサーバーレスアーキテクチャを構築できます。このタイプのアーキテクチャを使用すれば、サーバーやクラスターのプロビジョニング、パッチ適用、オペレーティングシステムの保守、容量のプロビジョニングといったインフラストラクチャ管理のタスクはなくなります。高可用性を実現しながらアプリケーションを実行し、スケールするために必要なことはすべて、自動的に処理されます。
サーバーレスを使用すると、運用上の責任の多くを Amazon Web Services (AWS) に移行できるため、俊敏性が向上してイノベーションが促進され、総所有コストが削減されます。デベロッパーは、クラウドでもオンプレミスでも、サーバーやランタイムの管理や操作に煩わされず、コア製品に集中することができます。このようなオーバーヘッドの削減により、デベロッパーは、スケーラビリティと信頼性の高い優れた製品の開発に時間と労力を費やすことができます。
このラボでは、Amazon API Gateway、AWS Step Functions、AWS Lambda、Amazon Simple Storage Service (Amazon S3)、Amazon DynamoDB、Amazon Simple Notification Service (Amazon SNS)、Amazon Simple Queue Service (Amazon SQS)、Amazon Rekognition などの一連のサーバーレス技術を使用したウェブベースのフォトブック印刷アプリケーションを構築します。
このアプリケーションを使用すると、フォトブックに印刷する一連の画像をお客様がアップロードできます。各画像は、フォトブックに正しく表示されるように処理されます。アプリケーションは Step Functions を使用してワークフローを管理します。ワークフローでは、Lambda 関数を使用して各画像が適切なファイルタイプであることが確認され、Amazon Rekognition を使用してコンテンツが適切であることが確認されます。このワークフローでは、画像のサイズが変更されて透かしを付けられ、お客様による承認のための PDF 校正も生成されます。次に、Amazon SNS から承認を求める E メールがお客様に送信され、その後、Amazon SQS にジョブが送信されます。Amazon SQS はフォトブックをサードパーティーの印刷サービスに送信します。印刷後、フォトブックはお客様宛てに発送されます。
目標
このラボを修了すると、以下のことができるようになります。
- イベント駆動型アーキテクチャについて理解する。
- サーバーレスアプリケーションをオーケストレートするための Step Functions の設定方法について理解する。
- Amazon SQS と Amazon SNS を活用する。
- Lambda 関数と API Gateway のリソースを作成して設定する。
- 設定を更新して API 機能を復元する。
所要時間
このラボの所要時間は 90 分です。
アイコンキー
このラボでは、さまざまな種類の手順と注記への注意を促すため、各種アイコンが使用されています。以下のリストは、各アイコンの目的を説明したものです。
- 注意: ヒントや重要なガイダンス。
- コマンド: 実行する必要があるコマンドを表す。
- 想定される出力: 出力のサンプルであり、コマンドまたは編集済みファイルの出力を確認するときに使用する。
- タスク完了: ラボのまとめや要点を示す。
- 詳細はこちら: 詳細情報が記載されている場所を示す。