ラボの概要
このラボでは、AWS Elemental MediaConvert を使用して、ビデオオンデマンド (VOD) ワークフローを開発する方法について説明します。このワークフローでは、Amazon S3 に保存されている動画コンテンツを保管、再利用、配信するために新しい形式に変換します。
ウェブアプリケーション、オーバーザトップ (OTT、つまりインターネット経由の配信) プラットフォーム、ケーブルテレビなど、いずれの形態で提供される動画であっても、その動画は、高品質で一貫した視聴体験を保証する標準的な形式である必要があります。ブロードキャスト配信や OTT の動画プラットフォーム (ケーブルテレビのチャネルや Apple TV など) では、そのプラットフォームでデコードして再生できる動画機能、パッケージング、エンコーディングが指定されています。MediaConvert は、そのような要件に準拠した形式に動画を変換するためのサービスです。
OTT 配信における動画規格の例
- HLS Authoring Specification for Apple Devices: Apple デバイスがサポートする適応ビットレートスタックのコンポーネント出力に関する詳細が掲載されています。サポートしているコーデック、ビットレート、解像度などの情報が含まれます。
ブロードキャスト配信における動画規格の例
- CableLabs Mezzanine Encoding Specification: ダウンストリームワークフローで交換され再利用される動画コンテンツのエンコーディングとパッケージングに使用する規格が指定されています。この規格の使用例として、コンテンツ管理システムにニュース動画をアーカイブし、そうした動画をダウンストリームの消費者に再販することが挙げられます。
取り上げるトピック
このラボを修了すると、AWS Elemental MediaConvert を使用して以下のことができるようになります。
- 入力動画をさまざまな出力形式に変換する
- 複数の動画入力を 1 つの動画出力に結合する (入力スティッチング)
- 入力動画の一部を選択して他の出力に変換する (入力クリッピング)
- タイムコードの焼き付けと画像の挿入により、動画出力を修正する
- 動画出力にキャプションを追加する
技術知識の前提条件
このラボを完了するには、AWS マネジメントコンソールの基本操作に関する知識が必要です。