サブカルチャーには実は比較的長い歴史があります。1950年代のアメリカのグリーサー(greasers)、1960~70年代のイギリスのモッズやロッカー、1980~90年代のグランジ(grunge)など、挙げればきりがありません。サブカルチャーはそれぞれより大きな「親」文化の中に位置しており、特に若者の文化的な恐怖や希望をそこに見てとることができます。
このコースでは、1970年代から発展してきた日本のサブカルチャーを紹介します。
日本のサブカルチャーを様々な側面から見てみましょう
日本のサブカルチャーは、伝統的文化に比べると刹那的な若者文化であると長い間考えられてきました。しかしサブカルチャーは、若い世代が自分たちの住む世界を再創造することを牽引する破壊的な力を持っています。本コースでは、若者のもつ「未熟さ」や「脆弱さ」が日本のサブカルチャーに反映されている点に焦点を当て、それが結果的に若者が未熟で脆弱なままでいることを許容している現実を分析していきます。
このコースでは、大串教授、新島教授、高橋教授、大和田教授の4名の専門家とともに、恋愛、戦い、テクノロジー、ファンカルチャーに焦点を当てながら、少女漫画や少年漫画、ボーカロイド初音ミク、コスプレ、そしてJpopアイドルについて探ります。それらを通して、日本のサブカルチャーを支える様々な文化的創造について学ぶことができます。文化を分析するための資料を用いて、日本の主要なサブカルチャーの基礎知識を身につけ、それぞれの特徴を学びましょう。
※このコースは英語版もございます。英語版では海外の学習者との交流をよりお楽しみいただけます。
The English version of this course is available.
このコースは入門者向けであり、日本や日本文化に興味のある方ならどなたでも参加できます。
コースのビデオの一部は、英語字幕つきの日本語で再生されます。
このコースは講師自身はファシリテーションに参加しませんが、他の学習者との交流を通して学びを深めていただけるように、全体を通してディスカッションの機会を設けていますので、ソーシャルラーニングをお楽しみください。